トライアル雇用とは、職業経験の不足などから就職の援助を行うにあたり特別な配慮を要する求職者を原則３か月間の試用雇用することにより、その適性や能力を見極め、常用雇用への移行のきっかけとすることを目的とした制度です。

特定求職者雇用開発助成金とは、高年齢者、母子家庭の母などの就職困難者をハローワーク等から継続して雇用する労働者として雇い入れる事業主に対して助成金を支給する制度です。

これらの助成制度は平成28年4月より併用することが可能になりました。
トライアル雇用として原則3か月雇用し、その後継続して雇用することにより、特定求職者雇用開発助成金の一部を受給することができます。

中小企業の場合、以下のとおり受給することができます。
①トライアル雇用奨励金
　月額５万円 × ３か月間 ＝ １５万円
　・・・トライアル雇用期間を３か月間とする
②特定求職者雇用開発助成金
　３０万円
　・・・第2期支給対象期（雇い入れ日から6か月経過した日の翌日から12か月経過した日までの期間）として

ただし、受給申請にあたってはそれぞれの助成金について支給申請を行う必要があること、申請にあって雇用主や雇い入れる雇用者について様々な要件が定められていることに注意が必要です。