相手の立場で考える
1 弁護士は代理人として様々な立場から事案を見ます。経営者と労働者、夫と妻、加害者と被害者等、相反する立場の代理人にもなります。
2 代理人業務を通じてみると、当事者誰もが自身の筋・理を有していることに気付きます。私が関わった中で、100%共感できない人間はいませんでした。
3 交渉を試みるとき、依頼者の立場で主張することも重要ですが、相手の立場で妥協点を探ることも重要だと思います。
主要な争点を離れて相手の拘る点をフォローすることで、双方納得の合意ができる場合もあります。全ての事案が解決できるわけではないですが、私はどの事案でも、相手の立場や意見を尊重し、相手に受け入れやすい交渉態度を取るようにしています。
4 交渉は、現時点ではAIと差異化しやすい分野です。しかし、弁護士が経験の中で交渉術を磨くように、AIでも学習可能な分野だと思います。
Siriもかなりユニークな対応をしてきます。まだまだAIに負けずに頑張りたいと思います。
プロフィール
砂山 雅人SUNAYAMA Masato
- 弁護士