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『ネット社会の危険性・脆弱性』(令和6年版)

『ネット社会の危険性・脆弱性』(令和6年版)

弁護士 高野毅

新型コロナ感染症蔓延を契機に、ネットを利用した在宅勤務や会議、講演会等が急速に普及しました。便利です。更には、生成AIを利用すれば、人間が頭を使う必要が無くなりそうです。

しかし、ネット社会が便利になればなる程、危険性は増し社会は脆弱になったのです。潜在的な危険性・脆弱性を、今まで以上に意識する事が必要です。

1 法人であれば、最悪、ネットが利用不能となった場合、どう対処するか、予め、対策を立てておく事です。昨年、一部銀行間での決済が出来なくなり混乱しました。多数の社会保険労務士が利用中のソフトが、一時使用できなくなり混乱しました。地震学者によれば、首都圏の直下型地震、東海・東南海地震、富士山噴火は、何時、発生してもおかしくないそうです。大地震発生で、数日間、電気が来ない、ネットが使用できない・・・。新型コロナ感染爆発や、ロシアのウクライナ侵略等は、予想困難でしたが、大地震は、予測されています。備えましょう。

2 個人であれば、ネットを利用しないで生活する日を、体験する事でしょう。

スマホが普及したのは、ここ十数年の事です。その前の状況に戻るだけです。が、スマホが前提となった現在、スマホ無しでは、不便で不安で、一日も過ごせないかも・・・・。

後、現金を手元に置いておくことも必要と言われています。

3 逆説的ですが、今後、個人でも法人でも、生身の人間同士の付き合いが、大切になると思います。新型コロナ時代に希薄になった人間関係を、ネットを介さずに、再構築するのです。

4 予想困難な激変の時代です。しかし、出来る限りの対策を立てて、自分、自社を守りましょう。

プロフィール

高野 毅

高野 毅TAKANO Takeshi

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