RPAツールを使ってみました
業務の自動化のためのRPA(*1)ツールは多くの種類が提供されていますが、マイクロソフト社のPAD(*2)が無料で使用できることから、ある農業法人のIT活用の一部として提案を行いました。
法人化した農業では、数百に及ぶこともある圃場で効率的な作業を進めるために営農管理システムの導入が進んでいます。システムに入力されたデータは原価管理等にも利用可能ですが、専任の事務担当者のいない法人も多いためデータ活用が十分できていない実情があります。営農管理システムからPADで自動的に作業実績データなどを取り込み、エクセルを使用して必要な資料を作成するツールを開発する中で、RPAの有効性を実感しました。
RPAは特に人手不足が課題となっている分野において、大きな可能性を秘めています。 PADのようなノーコードツールが利用しやすくなったことは、多くの農業法人を含む小規模企業にとっても、コストを抑えつつ業務効率を向上させる絶好の機会だといえます。データの収集や資料作成が簡単に行えるようになることで、より戦略的な業務に注力できる時間が増え、働き方改革にも寄与することが期待されます。
(*1) RPA:Robotic Process Automation
(*2) PAD:Power Automate for Desktop(Microsoft)
プロフィール
金井 信雄KANAI Nobuo
- 金井コンサルティング事務所 所長
- 中小企業診断士
- ITコーディネーター
- 1級販売士
- 新潟県農業経営者総合サポート事業 専門家