「想続」への願い
先日初めてエンディングノートを書いてみました。
内容が出来るだけ少ない数十ページのものを手に取り作成してみましたが、それでも大変でした。ただ、家族のこと友人のこと財産のこと、そして自分が亡くなった後のことを考えて、家族の為にもそして自分自身の為にも見直す良い機会になりました。
現在の相続争いの裁判件数は20年前の1、4倍にもなります。
しかも、遺産争いはお金持ちの話だと思われがちですが、実際に遺産分割事件のうち財産1千万円以下でもめている人の割合は33.1%、もう少し増やして財産5千万円以下でもめている人の割合でみてみると、全体の4分の3以上の76%にもなります。
うちは財産が少ないから相続争いの心配はいらないというのは当てはまらないようです。
大切な家族の幸せが続くためには、万一に備えた少しの準備が必要です。
まずは自分の財産の棚卸をしましょう。何がいくらあるのか把握しましょう。
そして遺言書を書きましょう。遺言書と言うと重い感じがするのであれば、家族へタイムカプセルを作りましょう。そのタイムカプセルへは将来の家族へ幸せと絆と財産を詰めることが出来ます。
「相続」は家族が争う「争族」となるのではなく、亡くなった方から家族へ、そして家族同士がお互いをおもいやる心をもって、幸せな家族と先代の想いが続く「想続」となることを願っています。
プロフィール
藤井 章雄FUJII Akio
- 税理士
- 行政書士
- ファイナンシャルプランナー