「愚直」という言葉がある。
とにかく、いちずにという意味だ。この「愚直」という言葉にこそ中小企業者のチャンスがある。あまり器用な人よりも、ただいちずにコツコツと自分の仕事を極めてゆく人にチャンスがある。あれもこれもと手を出すよりも、一点をコツコツと掘り下げることにこそ、中小企業者が行く道がある。自分の仕事に磨きをかけると「極めた者」にしか到達できない世界がある。「愚直」に掘り下げた人にしか得られない「極み」にこそ、あなたの勝機が待っている。
デジタル社会は、すべてのモノがデジタルの上に乗って走り出す。すると、すべてのモノが瞬時にコピーされ、転送される。なんでも手に入ると思ってしまう。しかし、手にしたモノはデジタル上の「幻想」。デジタルは雲の中の幻想なのだ。なんでも自分のものになっていると思うが、それは「幻想」。アナログな世界から見れば、まるで裸の王様なのだ。デジタル社会になればなるほど、自分にしかできないアナログな価値が増大する。唯一無二の手作りこそが大切になる。誰も作れないあなただけのアナログな物こそが「オンリーワン」になる。それは、「愚直」に「極めた」世界で一つだけの「オンリーワン」なのだ。中小企業者の勝機はこれだ。
プロフィール
髙野 裕TAKANO Hiroki
- 株式会社パートナーズプロジェクト 代表取締役
- 中小企業診断士
- 税理士
- 行政書士
- ITコーディネーター
- ファイナンシャルプランナー