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サッカーと組織

サッカーと組織

社会保険労務士 髙野裕久

私はそれなりにサッカーを見るのが好きである。ニュースで日本人選手が活躍しているのを見てニヤニヤしている。サッカーは攻守が目まぐるしく変わるし、一度開始の笛が鳴ったら全選手に対して監督が指示を出すのはなかなか難しい。だから選手たちは練習してきたことや、事前に分析した相手の情報、監督から出された指示を基にプレーをして勝たなければならない。でもいざ試合になったら、相手が事前の情報とは全く違う戦術で挑んできたり、練習してきたことが全く通用しないなんてこともある。そんな時、試合中選手自身が考え、臨機応変に対応することで負けそうな試合も勝つことが出来る。これを現代のビジネス環境に置き替えたらどうでしょう。自分達が事前に分析した通りに試合展開出来ますでしょうか。先行き不透明な現代においては、恐らく難しいでしょう。だからこそサッカー選手のように、一度笛が鳴った後も従業員が自分で考え、現場において臨機応変に対応できる「サッカー型組織」がいま求められている。では、サッカー型組織になるにはどうしたらいいのか、それには2つ、「任せること」と「対話すること」である。上司が任せることで部下は自分で考え行動する。そして従業員同士対話をすることで、縦の繋がりはもちろん、部署間を横断した横の繋がりが出来る。それはすなわち、個の力と集団の力が一体となって試合に勝てるチームとなる。グアルディオラ監督のバルセロナが私の憧れです。

プロフィール

髙野 裕久

髙野 裕久TAKANO Hirohisa

  • 社会保険労務士