働かないおじさん
最近メディアに登場する「働かないおじさん」。
仕事の手を抜いている従来の「サボリーマン」と思いがちですが、実際の現場で多いのは、気づかない間に、または薄々気がつきながら上手く対応できず、周囲や上司の期待とギャップが生じてしまっている人がそれに該当することに気づきます。
「働かないおじさん」の能力や成果は、若手社員と比べて低いのでしょうか? いえいえそんなことはなく業務能力や成果を単純比較すれば、「働かないおじさん」といったベテラン社員のほうが入社数年の若手社員よりも高いことが多いです。にもかかわらず、ベテラン社員がローパフォーマーとして扱われてしまうのは、会社や周囲の「期待・役割」が違うからです。それはベテラン社員の中高年層は、若手に比べかなり高い賃金や職位をもらっていることが多いからです。そうなると当然、成果に対する期待値も高くなり、その期待に応えられなくなることで「働かないおじさん」とレッテルを貼られてしまうのです。
あなたの組織に「働かないおじさん・おばさん」はいますか? 「働かないおじさん・おばさん」がいるんだよな…という場合、どうしましょう? 退職まであと数年だから仕方ない…といって諦めますか? それでは皆の士気に影響します。例えば「本人がギャップに気づける機会」「本人と上司がギャップを埋めるために話し合う面談」「ギャップを調整する仕組み」など、早い段階で手を打つことをおススメします。
プロフィール
五味 由紀子GOMI Yukiko
- 株式会社GFN 代表取締役
- 日本経営品質賞審査員