小さい会社は強い
世の中に大きな会社や優良な会社、成長著しい会社や儲かっている会社は数多くありますが、一番効率が良くて強い会社は小さい会社だと思っています。
経営者であれば誰でも売上を追い求めがちですが、売上を上げるためには店舗や設備などの設備資金が必要になりますし、売掛金と在庫資金が増えるため必要運転資金も増えます。結局のところ動かすお金は大きくなりますが、手元に残るお金はそれほどでもなく銀行返済のための事業経営になりがちです。
「朝市」はその逆のビジネスの一例です。地元の魚や野菜を朝市で売っていますが、全て現金で売掛なし。売り切ったら閉店で在庫もロスもほとんどなし。売れるからといって仕入れを増やすことも人を雇うこともしません。利益の額は小さいかもしれませんが、効率の良さとリスクの低さでは大企業顔負けです。また、土地建物や設備も要らないため借金も不要です。
年齢的な理由で廃業することはあっても、赤字や資金不足によって潰れることのないビジネスの典型だと思います。
プロフィール
中俣 誠NAKAMATA Makoto
- 中小企業診断士
- 認定事業再生士
- ターナルアンドパートナーズ 代表