年収の壁
年収の壁に関する話題がニュースで盛んに取り上げられています。
税金面の扶養範囲を 与党案 103万円➡123万円、野党案➡178万円ですが
社会保険の扶養範囲の制度の観点からすると130万円の壁(変更の議論はされていない)はより大きいと思われます。
社会保険の扶養から外れると、学生やパートタイムで働き、自身で社会保険に加入できなければ国民健康保険及び国民年金に加入せざるを得ないためかなりの負担を負うことになる。
税金面(住民税、所得税)・社会保険面の両面からの改正がなされる必要が必須と考えます。
社会保険適用に関して助成金を支給しているケースがありますが、永久的に支給されるものではなく期限付きであるため有効手段とは思えません。
野党案の178万円を主張されるのであれば、年金の「国民年金保険料を納める必要がないとされている3号被保険者の問題も併せて提案するべきではないかと思われます。
また、在職老齢年金の“基準額”についての検討は国会議員の方々は現状を知っておられないのではないかと疑問にさえ思う。今の時季に様々な制度の“ひずみ”が出てきて大いに議論を尽くしていただきたいと心から願っています。
プロフィール
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髙野 洋子TAKANO Yoko
- 特定社会保険労務士
- 医療労務管理アドバイザー
- 高齢者雇用アドバイザー
- 65歳超雇用促進プランナー
- 年金マスター