銀行が評価する決算書-紙から電子データへ
これまで、銀行が融資先の信用情報を取るために、毎決算期ごとに決算書と税務申告書を要求していました。
担当者が、融資先の社長の承認をもらい、会社に出向きます。
しかしながら、簡単にはもらえません。
何回となく足を運び初めて(決算後時間が大分立ってから)、直前の決算データが入手できます。
会計分野でも、AI(人工知能)を活用して、月次や決算データを紙ベースではなく電子データで提供する環境が出来ています。
すなわち、銀行へ毎月試算表を提出したり、決算書を提供するとき、社長が承認さえすれば、会計事務所を通じて毎月の試算表が、月次巡回監査後に自動的に指定の銀行本部に送られます。
決算書に関しても、決算と税務申告業務が完了し、電子申告が終了すると同時に、電子申告した内容と同じ決算書が電子データで指定した銀行の本部に送られます。
銀行にとっては、これまでかかっていた信用情報の入手時間が0分となりました。
時代は、紙ベースの決算書から電子データによる提供へと、環境が激変しています。
そのことが、信頼される決算書と評価されるようになってきています。
プロフィール
相田 哲AIDA Satoshi
- 税理士
- 税理士相田哲事務所 所長