高齢化社会は、既に、現実のものだが、更に、国内では人口減少社会が、身近に迫ってきた。新潟県は、毎年、２万人近く減少している。町が一つ無くなっている。首都圏へは、２０２０年の東京オリンピック景気で、仕事があり人が流入しているようだが、その首都圏も２０２０年以降の展望は、無い。

より具体的に見ると、人口減少と言っても、若い人が益々いなくなるのである。逆ピラミッドの人口構成である。となると、社会を維持するには、「定年＋年金支給開始年齢」を延長するしかない。「一生働く時代の到来」である。健康の為にも、働く事が良いそうである。

今後、経営者としては、経営環境が、若い人がいない中で、「定年＋年金支給開始年齢が延長」となる時代を前提に動かざるを得ない。変える事の出来ない事実である。既に、テレビ番組は、懐かしのメロディが多い様に感ずる。今後は、全ての分野で、新規事業よりも、これまでの自社が培った定番商品の価値を、一層、高める事が必要となろう。新規事業をやる余裕は、既に無いのではないか。

別に、悲観する事は無い。黄昏の時代を、悠々と生れば良いのである。

プロフィール

高野 毅TAKANO Takeshi

• 弁護士
• 高野・星野法律事務所 所長