「AIの発達で現在有る仕事の49％が10年後には無くなる」というセンセーショナルなニュースが、インターネット上に流れています。無くなる仕事／残る仕事リストを二度三度と読み返して、自社または自分の仕事がどちらに入っているかで、一喜一憂している方も多いかと思います。

RPA（Robotic Process Automation）は、複数の業務システムや表計算ソフトを用いて人手で行っている事務処理作業を、自動処理化できます。AIと組み合わせることで単純な事務処理作業だけでなく、税務・会計・医療・行政事務、会計監査などデータ分析や体系的操作が求められる仕事も、人間が行う必要が無くなると言われています。

しかし事務処理作業手順がブラックボックス化してしまうため、手順の誤り修正や効率改善が難しくなるというリスクが新たに生じます。自社の生き残りをICT ベースの新ビジネスモデル構築に賭けるのならば、ICT適用のメリット・コストだけでなく、新たな問題を発生させるリスクにも配慮する必要が有ります。

プロフィール

赤塚 浩一AKATUKA Koichi

• 中小企業診断士